機械系大学生Guishinの日記

奨学金で生計立ててる地方国立の工学部4年生なりに考えたことなどを週1か2ぐらいで書いてます。

自炊とお惣菜

よく下手に自炊すると高くつくよという話を聞きます。今回は自炊するのとお惣菜を買うのどっちがお得か考えていきたい。

まずは一ヶ月自炊だけで生活するにはいくらかかるのかを調べる。

節約ということを考えると朝食はお茶漬け、シリアル、食パン、バナナのローテーションとして

お茶漬けの素は8人前で198円なので1人前25円

5kgの米が1600円なので1合(150g)あたり48円、2合あたりお茶碗3杯分と計算してお茶碗1杯あたり32円

よってお茶漬け一食あたりの値段は57円

シリアルは800gで682円なので一食あたり80g食べるとして68円

牛乳500mlが167円なので一食あたり100ml使うとして33円

よってシリアル一食あたり101円

食パン6枚切りが85円として一食あたり二枚食べるとすると一食あたり28円

切れてる北海道バター100gが238円で一食あたり10g使うと一食あたり24円

よって食パン一食あたり52円

バナナ4本が128円なので一食あたり2本食べるとすると一食あたり64円

これら4品目の平均金額の30食分を一月の朝食代とすると2138円となる。

 

昼食はお弁当を作るとして

米、ふりかけ、卵焼き、もやしときゅうりのナムル、ニンジンとツナのしりしり、大根とひき肉のとろ煮、ウインナー、ベーコンともやしの炒め物、鳥の唐揚げ、生姜焼きの10品をローテーションさせると考える。

ふりかけ50gが168円なのでミニパック一袋の量より一食あたり2.5g使うとして一食あたり8円

卵焼きは一食あたり卵1つとして8個入りが148円なので一食あたり19円

もやしときゅうりのナムルは19円のもやしと60円のきゅうり一本で10食分として一食あたり8円

ニンジンとツナのしりしりは3本で138円のにんじんと3缶で328円でにんじん1本とツナ1缶で10食分として一食あたり16円

大根とひき肉のとろ煮はカットの大根が60円、ひき肉が239円で10食分として一食あたり30円

ウインナーが198円で7食分として一食あたり28円

ベーコンともやしの炒め物が178円のベーコン4枚入り×3パックを2パックと19円のもやしで8食分として17円

冷凍の唐揚げ9個入りが258円なので一食あたり1個使うとして一食あたり29円

生姜焼き238円で5食分として一食あたり48円

これらの卵焼き、もやしときゅうりのナムル、にんじんとツナのしりしり、大根とひき肉のとろ煮平均金額とウインナー、ベーコンともやしの炒め物、冷凍唐揚げ、生姜焼きの平均金額を合計して2倍したものに米とふりかけの金額を加え、30食分を一月の昼食代とすると4140円となる

 

さらに晩御飯はカレー、麻婆豆腐、カルボナーラ、ハンバーグ、キムチ鍋、肉じゃが、ゴーヤチャンプル、ぶりの照り焼きの8品目をローテーションさせると考える。

カレーは12食分のルウが199円、にんじん1本50円、玉ねぎ1玉53円、ジャガイモ2個47円とし、米を1合食べるとして10食分とすると一食あたり83円

麻婆豆腐は6食分の素が178円で豆腐が2丁で58円で4食分として一食で米を1合食べるとして一食あたり107円に

カルボナーラは800gのパスタが178円、玉ねぎ4分の1玉が13円、ベーコンが1パック60円としてパスタを150g使うと一食あたり106円

ハンバーグは合挽き肉238円と玉ねぎ半玉26円、にんじん半分25円で145円にご飯1杯食べると一食あたり177円

キムチ鍋はスープが148円、豚肉が238円、カットの大根が60円、にんじん半分が25円、もやしが19円、キムチが98円、しめじが69円で5食分としてご飯1杯を追加して一食あたり163円

肉じゃがは牛肉294円、にんじん1本50円、玉ねぎ半玉26円、じゃがいも2個47円、糸こんにゃくが73円で4食分として一食あたり155円

ゴーヤチャンプルはゴーヤ一本213円、卵1個19円、豚肉238円、にんじん半分25円で4食分として一食あたり156円

ぶりの照り焼きは一切れあたり107円で一食あたり139円

これらの平均金額を30食分で4073円

以上朝昼晩の一月の食材は10351円となる。

これは家計簿における400円以下の食費関連項目の合計の月ごとの平均金額8000円と概ね近い金額であり、妥当な金額と言える。

しかしながら実際にはガス代や定期的な調味料や調理器具の購入費用が生じるのでこの分も計算する必要がある。

まず料理に使用するガス代を求めるがこれを推定することは非常に難しい。

まず殆ど家にいなかった時でも基本料金として1700円かかり、夏と冬の金額差は約800円でそして3年間の平均は月額2600円ほど。

これらの値からまず平均金額から基本料金を引き、夏と冬での金額差の7割程度が風呂の使用状況によるものとして引いた額を自炊のために必要なガス代とすると、340円となる。

次に調味料は基本的な砂糖、醤油、酢、酒について考える。

砂糖1kgが139円、醤油450mlが278円、酢360mlは198円、酒180mlが98円

肉じゃが4人前でこれらを合計で170g程度使用するとして一月の半分の昼食と晩御飯30食分をかけて月毎の調味料使用量とすると約1300gほどであるからこれらの調味料を2ヶ月に一度買い直すとすると月毎の調味料による支出は357円となる。

さらに調理器具についてはティファールの3点セット、包丁は3千円のもの、まな板は千円のものを3年に一度買い換えるとし、月毎の支出を計算すると300円となる。

さらに食器洗い洗剤615ml298円を年に一度買うと一月あたり25円

これらを合計すると682円となる。

よって自炊に関わる支出は11033円ということが分かった。

 

次にお惣菜を購入して済ませる場合にはいくらかかるのだろうか

朝食については自炊時と同じ金額とし、

昼食については焼魚弁当430円、唐揚げ弁当454円、カレーライス322円の3品の平均金額を30倍すると12060円となり非常に高価になってしまう。

そのため、20食の内半分を半額弁当で半分を通常金額で購入し、10食を108円のカップ麺で賄うと考えると7110円となった。

晩御飯についてはコロッケ303円、唐揚げ2人前576円、肉じゃが322円、鶏肉の甘辛煮440円とし、コロッケ、唐揚げ、鶏肉の甘辛煮については付け合わせとしてポテトサラダ2人前216円、ひじき199円を追加し、コロッケ、唐揚げ、鶏肉の甘辛煮については半額時に購入するとし、ご飯一杯32円を加えて計算すると一食あたり318円、一月あたり9544円と高額になるので、こちらも10食をカップ麺108円に置き換えると7440円となる。

以上よりお惣菜に頼った一月あたりの食費は16680円となる。

 

自炊とお惣菜を比べると自炊が11033円、お惣菜が16680円とその差は約5600円となる。これは時給800円で考えると7時間分の労働となる。

それでは自炊にかかる時間とはどれほどかについても考える必要があるだろう。

まずは食材等の購入時間であるが、これは自炊、お惣菜では差は無いと考えて良いだろう。むしろ日持ちのしない弁当は毎日買いに行く必要があるのでお惣菜の方がこの時間は長くなる。

自炊とお惣菜でもっとも大きな差は調理時間であるのでこれについて考えてみると、大学生なのでそれほど手際よくは出来ないとして4人前の料理を作るのに1時間かかるとすると昼晩60食作るには15時間かかることになる。

これは時給800円で換算すると9000円の価値があることになるのでお惣菜の方が安いということになる。

しかしバイトは基本的に勤務中に別なことをすることは出来ない、一方家で料理する分には洗濯機を回すなり、音楽を聞くなり自由に使えるのでバイトの時給とそのまま比較するのは不適切であると思われる。そのため通常のバイトに対して7割程度の労働価値とすると6300円となる。

このように比較すると自炊とお惣菜の間の金額差は小さく、お惣菜の金額を考える際に20食分をカップ麺で食事を賄うとしたことを鑑みると自炊の方が健康的で、金額も抑えられ、調理方法を学ぶこともできるので、お惣菜を買うよりも優れていると結論付けられる。

つまるところ自炊を基本として10食程度をカップ麺や特に一人暮らしでは作りにくい唐揚げなどの揚げ物をお惣菜とした食生活が現実的だという至極真っ当な結論になった。しかしながら、やはり数字を1つ1つ積み上げていくことで現実的な解が求められるということをこのようにして確認する過程が大切だと思う。