機械系大学生Guishinの日記

奨学金で生計立ててる地方国立の工学部4年生なりに考えたことなどを週1か2ぐらいで書いてます。

大学の奨学金

日本学生支援機構が大学ごとの奨学金の延滞率を公表したとのことで話題になっているので自分も借りてる立場として奨学金についてちょっと書いてみよう。

父がリストラされ我が家では大学入学後の生活は全て自分で賄うということになり、兄も奨学金を借りて大学に行き、自分も現在毎月12万円を借りて大学生活をしている。

毎月12万円というと年間144万円、6年間で864万円にもなる。さらに入学金や引越し費用を捻出するために入学時に50万円追加で借りているので、合計で914万円の借金をした状態で社会人になる。

奨学金の利率は日本学生支援機構が公表してる貸与終了者の実質利率によると0.1%程度(2017年現在)となっているので利率を5年間は0.1%でその後0.2%として卒業して40歳になるまでの16年間かけて返済すると返済額は月額48000円、利息は108700円となる。

これは20代としては非常に大きな負担だと思う。例えば月給25万の会社に入ったとして手取りはその8割の20万円、そこから奨学金の返済に4.8万円が引かれて残るのは15.2万円。そこから食費3万円と光熱費7千円を引くと11.5万円。

ここからさらに住宅費がかかるが、レンタルハウス株式会社が公表しているワンルームの県別の家賃相場をみると愛知、大阪、福岡は4.6万円程度であるのに対し東京では6.4万と1.8万円も高く、神奈川、千葉でも5.4万円、4.8万円と高額である。

もし東京で働くとすると自由に使えお金は5.1万円となる。ここから飲み代や日用品代、衣服代、交通費等を消費すると月に1,2万円貯金出来れば良いということになり、月収の1割にも満たない。

これが大阪で働くと3万円は貯金することが出来るので万が一でもこの貯金から奨学金返済に充てることが出来る。

ボーナスを返済に充てればそれほどの負担にはならないが、20代のボーナスは奨学金の返済と貯金に消えてしまうのは悲しい現実だ。

幸いにも自分が通っている大学の20代の平均年収は370万円、30代で490万円程度であり、手当等を考慮すると月収25万は固く、奨学金の返済で困ることはあまり無いと思う。

しかしながら20代、30代でこの1千万があるのとないのとでは車の購入やマンションの購入を検討するうえでは大きな差になってくるし、子供の教育費が1千万かかるということを考えると子供の人数も考える必要がある。

とはいえ奨学金が無ければ大学に入ることも出来ず、高卒と大卒の生涯賃金の差を考えるとそれなりの大学であれば行った方がお金の面でも、4年ないし6年間学生生活が楽しめるということでも優位であるのは間違いない。

あとは女性も生涯にわたって働く社会になっていくのなら稼ぎの良い女性と結婚すれば30代で世帯年収1千万も夢ではないし、早めに結婚してしまうのが良いと思う。

そう考えれば男女の賃金格差や就業率が解消されれば、昨今のお金が無いから結婚しないからお金が無いから結婚するという方向にシフトしていって、世帯年収が高くなれば出生率も回復すると思うけれどなかなか難しいのだろうか。