機械系大学生Guishinの日記

奨学金で生計立ててる地方国立の工学部4年生なりに考えたことなどを週1か2ぐらいで書いてます。

数字は無個性ではない その1

1月以上更新できていなかったのでさすがに何かしら更新しないといけないと思いつつ、定期的に2,3000字の記事を更新するというやり方は続かないと思い、記事を分けて更新することにしました。

書いてあるものを分割している訳ではないのでその何まで続くかは不明です。

 

先日いつものようにtwitterを見ていると安倍政権の成果と題して2012,2010年と2017,2016年の失業率やGDPなどの経済指標を比べたツイートが流れてきた。このツイートは2.5万回もリツイートされているようでこれをもって解散総選挙自民党を応援しようという人が多かったようだ。野党に確固たる地盤を持つ受け皿の見当たらない状況を鑑みるに、自民党支持派の多さは当然とも言えるのかもしれないが、この比較は比較という体をなしていないと言わざるを得ない。08年のリーマンショックと11年の東日本大地震という非常に大きな混乱があった中での経済指標と、震災の復興と20年の東京オリンピックに向けた建設ラッシュの中にある現在の経済指標を比べることが果たして比較と呼べるのだろうか?

 

このようなことは挙げればきりがないが、もう1つぐらい挙げると今年の大卒求人倍率が2010年以来の高さで売り手市場と言われていたが、企業規模別に見れば売り手市場なのは中小企業であって大企業もいわゆる失われた10年に比べれば高いものの残念よりも低く、大企業に関して言えば去年こそ売り手市場であった。また業種別に見れば建設業と流通業が建設ラッシュとネット通販の拡大によってここ数年求人倍率がうなぎのぼりの売り手市場となっている一方金融やサービス業、製造業は09年以降低迷が続いているのが現状だ。

 

多くの人々、さらに言えば同じ大学の学生までもが数字のトリックに引っかかってしまうのは見ていて悲しい。